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神のゆらぎのkuroのレビュー・感想・評価

神のゆらぎ(2014年製作の映画)
3.6
神様はいるのか。
信仰によって治療を拒む婚約者と、神の存在に疑問を抱き始める彼女。
そこへ起きてしまった飛行機事故へと向かう人々の回想を交えた物語。

子どもの頃から当たり前のように信仰してたら、教えに背くのは簡単ではないことは想像できる。
でも私には理解が難しい。

災害や事故が起きたとき、助かる人とそうでない人に何の違いがあるのが。
突然大切な人を失った人は神を信じないだろうし、九死に一生をえた人には信じられる存在なのかも。
そもそも神様の概念て人間にしかないのかしらとか考え始めたら、もはや眠れなくなるほどの壮大なテーマ。

彼女は残酷な選択を迫られる。
家族と別れるか、仕事でずっと罪悪感に苦しむか。
どちらを選んでも何かを失うなんてあんまりだ。
ラストの眼差しに胸が締め付けられた。
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