音声解析官の主人公がブラックボックスに残された音声から、航空機墜落事故の原因を探るミステリー。
名前は知っていてもどんなものかは全く知らないブラックボックス。
まず解体の作業が興味深い。解析に必要なパーツはあんなに小さいのか。
テロか、機械の故障か、操縦ミスなのか。
程なくして解決したように思えた原因は、少しの違和感からほころびを見せる。
二転三転する謎に妻も同僚もみな怪しく見え、段々行動が大胆になっていくマチューも正しいのか不安にさせられる。飽きさせることのない展開に終始ハラハラ。
滅多に起きない飛行機事故。
その滅多に遭遇してしまったとき、乗客が家族に残した留守電に胸を締め付けられる。
墜落の瞬間を疑似体験したかのような気分になり、この映画を観たあと飛行機に乗ることが少しだけ怖くなった。
