《バカンスは終わり、人生が始まる》
前回レビュー作”グレート・ビューティー〟の流れで、パオロ・ソレンティーノ作品を。
U-NEXTにて。
セレブたちが集うアルプスの高級リゾート地を舞台に、著名な音楽家フレッド(マイケル・ケイン)と落ち目の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)の”人生との向き合い方〟を描いている。
パオロ・ソレンティーノの魅惑的な映像世界。エレガントでありながらも、彼のハイセンスな”遊び心〟がふんだんに詰まっている。
マラドーナ愛に包まれ、ヒトラーも登場、美しいミス・ユニバースとの混浴シーンは官能的で、男ならボルテージが上がる⤴︎(笑)
マイケル・ケイン。
クリストファー・ノーラン作品でお馴染みの大俳優。彼の存在で作品が洗練され、深みとコクが加わる。
ラッセ・ハルストレムの名作”サイダーハウス・ルール〟でのラーチ先生が特に印象的だ。
ハーヴェイ・カイテル。
タランティーノのデビュー作”レザボア・ドックス〟で昔気質のホワイトを熱演。
彼独特の渋みは、作品にほんのりとした苦みをもたらし、ムスクの香りを漂わせる。
彼の代表作”スモーク〟はずっと心に沁み込んでいる。
そんな2人がブレンドした、”人生の甘さと苦さ〟。
この作品のすべてを噛み締めるには、40代の自分にはまだ早かったようで…
10年後くらいにまた…