J四郎

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬのJ四郎のレビュー・感想・評価

3.7
宮藤官九郎監督作で長瀬智也、神木隆之介主演。
この映画は例のバス事故があって、公開が延期された。先日、また不幸な事故があった、もし今日このタイミングであっても延期だろう。映画の内容と自粛って難しい問題やな。

この映画は一応、ミュージカル形式ってことでいいのかな?ちょい微妙ではあるが。
上映中に観に行かなかったけど、音楽番組に劇中バンドが出演しているのは観た。そこではどう突っ込んだらええのかっちゅう気まずい雰囲気を醸し出していた。その姿は数年前に流行ったDMCを彷彿とさせる。
劇中でもロックが流れます、それも大音量で。

相変らずクドカンカラー全開なので、好みでないと付いていけないだろう。人によってはビジュアルだけの出オチで終わる可能性も大の危うい映画。それこそ地獄を見るだろう。下ネタもちょいアリ。
僕は熱烈なファンって訳でも無いが、この人のセンスは好きです。いつもは絶対見ない朝ドラも「あまちゃん」のみは観てたくらい。

神木隆之介がいきなり地獄行きになり、そこには無人島を開拓してそうな人や、浦島太郎っぽい人がいる。そして清野菜名ってホンマに仕事選びませんな素晴らしい。
よく見ると、みうらじゅん等どっかで見た人達も居る。まあ、この人ら地獄行きでしょうな。(みうらじゅんて数年前にラジオで地獄について語ってた気がする)
神木が好きなヒロイン役が森川葵で、なぜか不自然なホクロが付いている。これは後にその理由が分かる。なるほど、そういう配役なんですな。

地獄(または天国)では現世とは時間の流れが違う、という設定がなかなかに面白い。最近でいうとインターステラーのよう。
この設定のおかげで、アホな映画だが少し切ないドラマになってる。
あと六道輪廻もバチあたりな感じで再現されております。これがあまりにアホらしすぎて逆に面白かった。”人間界”ヒドすぎやろ!
見せ場のロックバトルは極寒地獄のように寒かったが・・。
本当に偏差値46くらいの小さなコントを繋いだかんじ。これが映画として構えるなら微妙だが、休みの日に家でダラダラ鑑賞するには丁度良い。

そういえば気になったのが、ブルーレイで観たんですが音量がめっちゃデカい!いつもの設定で再生すると心臓が止まるかと思ったわ。音楽が流れるときはデカく、普通の台詞は小さく聴こえる。
途中で音量上げると、マザファッカー!の奇襲攻撃を何度か受けます。
このお笑いが合うかは人によると思うけど、僕は思ったより楽しめた。
そいや例のSEXボタンって押すとどうなったんやろ?
J四郎

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