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12の椅子
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『12の椅子』に投稿された感想・評価

3.5
「12の椅子」

冒頭、複数枚のスチール写真とアニメーション。壁を叩いて何かを探す男、神父の椅子探し、手紙、張込みの子供、娘婿、資産家、革命直後、鉄道労働組合。今、欲望をむき出しにした男達の椅子取り合戦が始まる…本作はトマス・グティエレス・アレア が1962年にエンリケ・サンティエステバンを主演に迎え、監督したキューバ映画の隠れた名作として、2009年のキューバ映画祭もしくは2015年のラテン・ラテン・ラテンでの上映がされていたようだが、劇場で見逃してしまったため、この度DVDを購入して初鑑賞した。

(ちなみにどれも日本初上陸作品)

内容的にはブラックコメディの位置づけがされている。どうやらキューバ映画とされているが、この物語の原作は旧ソ連の同名小説らしい。その結果1963年モスクワ国際映画祭にて映画労働組合栄誉賞を受賞している。彼が監督したことを知らずに遥か昔に「苺とチョコレート」(1993年)ってゲイ映画を見たことがあった位で、この度、人生2作目を鑑賞した彼の作品の中で。

とは言う物の他にも「低開発の記憶-メモリアス-」と「ある官僚の死」も一緒にDVD購入したので、この2作品も初鑑賞した。彼の作品の中でまだ見れてないのが「レボルシオン 革命の物語」「天国の晩餐」「公園からの手紙」の3作品だ。

いわゆる1脚の椅子を求めて繰り広げられる欲深き男たちを滑稽に描いている。クライマックスのオチがなるほどこういう感じなのかと思わされる作風で、どうやら監督自身が革命前から企画していた作品で、キューバでリアリティを追求するために、この時期に撮影したとの事らしい。ちなみに日本では劇場未公開ビデオらしくて、自分もまだ見てないのだが1970年にメル・ブルックス監督が同じ原作で映画を撮っているらしい。その時の映画タイトルが「メル・ブルックスの命がけ!イス取り合戦」と言う奴だ。




さて、物語は革命政府に私有財産を渡さないため、ダイニングセットの12の椅子の一脚に宝石コレクションを隠したまま亡くなった義母。婿のイポリートは元使用人オスカルとともに椅子を探し始めるが…と簡単に説明するとこんな感じで、アニメを含めた作品で、12の椅子のどれに宝石を隠しているかと言う行いがアニメーションで観客に映し出される。そこからはオープニングになりスタッフ、キャスト紹介になる。

まず、死に行く老女に付き添う神父の描写が始まり、彼はその女からある秘密を聞く。そしてその老女の最後の別れをするために、マイアミから戻ってきた娘婿も同じ秘密を知らされる。その秘密と言うのが英国製の12脚の椅子の1つに宝石を隠したと言うものである。続いて、とある寝室で上映されているニュースのような映画が流されるのだが、そこでは時代は革命直後のキューバで多くの資産家が国外に出て行った結果、その多くの資産家が壁の中に私財を隠していたと言うのを人々が見て、政府が没収したそういった邸宅に何かが隠されているんじゃないかと言う希望を持って日々探す日常が映され始めていく。


そしてこの物語の主人公である神父と娘婿のイポリートも別々に椅子を探し始めていく。その椅子がサーカス団のキャストが使ってたり、違う椅子はとあるマダムが使ってたりと12脚の椅子があちこちにあり、それをいっこずつ探して手に入れると言う半ばドラゴンボールを見ているかのような冒険映画でもある。



いゃ〜初見したけど冒頭からテンション高めなアニメーションで非常に面白く見れた。上映時間も97分と見やすい。所々に笑もあって面白い。例えばシャワー上がりに服が公共階段下に落下してしまって、裸のまま階段があるホールに出たらおばさんに見られて変態だー!っておばさんが勝手に騒いで消えていくシーンとかなぜか笑ってしまう。

20年代から30年代の流行のコマ送りの奇想天外なタッチもほんの少しだが入っている。途中でチャイニーズミュージックっぽい音楽も流れるのだが、中国人は世界のどこにでもいるとよく聞くがまさかキューバにもやっぱりいるんだねーと思わされた(どうでも良い話だけど)。

どうやらこの作品は都合上、経験がほとんど無い素人同然のスタッフで撮っていたらしい。でもやっぱりキューバって米国映画にかなり影響されているのか、当時の米国コメディ映画を見ているかのような振る舞い方をしている。これまたこの凸凹コンビというかバディムービーというか神父と娘婿のバイタリティー溢れる欲の深さにただただ笑ってしまう。…


気になる方はぜひ見て欲しいのだがレンタルも配信もされていないし、近年では上映もされていないため、やはりDVDを購入するしかないのかもしれない。YouTubeとかにも落っこちてないような映画だ。

余談だが、DVD特典に入っていたセリフなしでもオチが分かるキューバの超短編アニメ作品集(アニメーション)の「フィルミヌート」とキューバを代表する女優たちの思いをそれぞれの映画の断片を挟んで彩るインタビュー映画の「キューバの女優たち」も見た。
DVD
特典「フィルミヌート」短編アニメ集
タマラ・モラーレス監督「キューバの女優たち」
『ラテン!ラテン!ラテン!』@Ks

『12の椅子』に似ている作品

ゴールド・パピヨン

製作国:

上映時間:

99分

ジャンル:

3.0

あらすじ

黄金の蝶を求めて行方不明になった父を捜しに、メイドのベスとジャングルを目指すグエンドリン。途中、ウィラードを用心棒として雇い、何とか目的地にたどりつく。だがそこは、悪の女王が支配する女だけ…

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