白熊のヨゥ

アクアマンの白熊のヨゥのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.0
 ジャスティス・リーグの一員であるアクアマンを主人公に据えた本作は、プロットこそ超テクノロジーを持つ国の王座を巡り兄弟が対決するというやや既視感のあるものですが、様々なジャンルの雰囲気を取り込んだり、豊かなロケーションと凝ったCGで観客を飽きさせない力を持っています。
 王道のプロットに加え特徴豊かで好感の持てる登場人物たちも特徴の一つで、特にジェイソン・モモアが演じるアクアマンは見た目の印象だけでは図りきれない奥深さがあり、娯楽映画の主人公としては好印象です。
 難点としては「マン・オブ・スティール」から続く独特の戦闘シーンは本作でも健在で、これが好きかどうかで評価も分かれるかもしれません。個人的にはスローモーションが多すぎるように感じましたが、水中というシチュエーション特有の動きを楽しめるので悪い事ばかりではないです。
 一応「ジャスティス・リーグ」の関連作品ですが、他のヒーローの登場などもなく終始一貫アクアマンとアトランティス関連でお話が進んでいくし、物語自体もよく纏まっていて着地点も良かったです。クロスオーバー前提の作品も良いのですが、本作のように単独作品としての完成度と密度が高く気楽に楽しめる映画の存在も忘れてはいけないですね。