モモモ

アクアマンのモモモのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.3
ザック信者の僕の心も鷲掴みにしてくれたDCの新たな傑作。往年のシュワルツェネッガーの様な魅力を放つモモアが海中に陸に旅を繰り広げるDC版007が面白くない訳が無い。「アーサー王物語」の要素を軽く拾い上げた物凄いシンプルな物語の中で因縁や愛憎を丁寧に描く窓口が広く作られた「誰でも楽しめる」ヒーロー映画。
何時ものジェームズ・ワン印なワンカットアクションの連続に興奮で死んでしまうかと思った。
冒頭でキッドマン史上最高の「室内キングスマン上位互換」ワンカットに始まり「海中兄弟喧嘩」でもワンカット、アンバー・ハードも軽くワンカットを披露して、もうワンカットアクションの供給過多を起こしていましたよ。
場面転換の巧みさ、対ブラックマンタ戦での立体的な空間を使ったアクションとカメラワークに「この規模の大作でここまでクリエティブコントロールしてしまうのか」とジェームズ・ワンの相変わらずの才能に平伏する他無い。しかもそんな大作の中でしっかりとホラーしてるシークエンス(船上魚人襲撃)もぶち込んで、スタン・リー的な遊びでアナベル人形を出したり作家性最高としか言えないです。
ラストの兄弟喧嘩のアクションシークエンスに僕がザックに心酔した「コミックを映画の文法に再解釈するのではなく、映画の中でコミックをする」キメ画を「ワンダーウーマン」以上に受け継いでいて感動した。アクアマンのコスチュームや弟のビジュアル等「すげぇ!!コミックのまんまじゃん!!」を陳腐では無い形で映像化してくれる事に1番興奮を覚える。
モモア演じるアーサーだけではなくキッドマンもアンバーも全員が魅力的で又好きな役者が増えた。ラングレンにアクションではなく演技を求めていたのも嬉しい。
やっぱりここまで来たらベン・アフレック版バットマンの単独作もちゃんと作るべきですよ…。キラキラしたモモアやガドットの中で死んだ目して鉄拳制裁するバットマンをシッカリとした形で撮るべきですよ…勿体無い…。
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