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この世界の片隅にのぉゅのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
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2020年 鑑賞
こうの史乃先生のコミックが原作、「アリーテ姫」「マイマイ新子と千年の魔法」等の片渕須直監督・脚本、「ユーリ!!! on ICE」等のMAPPA(マッパ)制作の長編アニメ作品。さらに約40分の新規場面を付け足した別バージョンの長尺版の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」も制作された。

昭和19年に広島市江波から呉に18歳で嫁いだ北條すず(声:のんさん)が、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く...

突然、18歳で決める結婚... しかも男性側から、「嫁にもらいたい」って... なんか現代の日本では考えられない... これぐらいしないと、私のような結婚もせずにずっといてしまう男女がいるのかも(理由はそれぞれ... まぁ私の場合は諦めた)... でも、この制度も問題大有りなんだが!

唐突に妻になったすず。そんなもんぺは着るな!そんな仕方ではダメ、なんかなぁ... でもあの呉の家族も暖かい。お姉さんも芯根は優しい人だ!ご飯の調理シーンもほのぼのする。節約しつつも、貧相に見えない!

印象的に登場する “キャラメル” 。某戦争アニメ映画ではドロップ飴で、甘いものが印象的だったんだね!

軍艦の絵を描いただけで... 本当にみんなが笑って暮らせればいいだけだね。

私はこういうことが起こるとかわかって観ていて、すずよ、何をしとるんじゃ!とか、早よ逃げ!って、心の中で叫んでいるが、この世界におる人は知らなくて当然で、通常の生活を送っている... 学校のあの授業とか目にすると(アニメなんだが...)、やっぱり胸に刺さる... あの時、あの時... って言っている、ボロボロのすず(●●もないし)や、映像を観ているだけで、泣いてしまう... よかったって何?って、思い詰めてしまうぐらいの状態にもなるわなぁ... 原爆のシーンも、呉だとああいう感じだったのかなぁ... 本当に胸が苦しくなる... それでも、すずたちは生きていく...

作品自体は、イラストのタッチも、キャラデザも、ストーリーも、すずもほのぼのした!「しみじみ、にやにやしとるんじゃけ!」ばちばち♪(手で叩く)
が、スコアは遠慮します!御了承下さい。

1097(20-230)
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