このレビューはネタバレを含みます
公開当時からずっと気になってた映画をやっと鑑賞。
次々と明らかになる衝撃の事実と、それがあってこうだったの!?って驚いたり泣いたり忙しかった。
家族になるのに血の繋がりなんて関係ない、産んでなくたって母ちゃんはずっと母ちゃんだ。
虐められてるんだから学校行かなくても良くない?と思って見てたけど、それって虐める側の思うツボでしかないもんな…とも思ったし、自分が死んだ後のことを考えたら立ち向かう強さを手にして欲しいと思ってしまうよね。制服破られたり捨てられたりしてなくてよかった…。杉咲花ちゃんこんなに演技がお上手なのですね。
鮎子はトイレ行きたくなっても、その間にお母さんが迎えに来たらどうしようって思ったらどこにも行けなかったんだよね。賢い子なだけにこの家で暮らしたいですってシーンは泣けた。というか子役の子めちゃくちゃ演技がうまくて怖い。
拓海くんの存在は必要だったかしら?とは少し思った、双葉の良さを強調するためだけに出てきた感。
オダジョは色気溢れるへらへらしたクズ男が似合いすぎて心の中で拍手喝采。憎めないタイプのクズなのがすごい。
誰のことも悪く言わず、関わった人たちを受け入れて愛を与えて、いつだって気丈に振る舞ってきたのにいきなり末期癌だし、死んだらお母さんが迎えに来てくれるから寂しくないって希望を持とうとしてたのに、お母さん普通に生きてるわ孫含めて幸せそうに暮らしてるわ双葉の存在否定するわで、双葉の人生はなんなんだよって辛くなっちゃった……。
でも双葉みたいなかっこいい人間になりたい。
賛否両論分かれるラストシーンは、突如ファンタジーの世界に連れて行かれた感じでちょっと受け入れ難かったけども、まあ美しくタイトル回収をすることに意味があったのかなとか…。でも煙は赤くなくて良かった……。
お母ちゃんの湯を沸かすほどの熱い愛で、みんな心も体もあっためてもらいました、ってことよね多分。
自殺サークルの電車に飛び込むシーン的な感じで、このシーンをやりたかったんだろうなというのは感じた。なので、きっとここばかりは何も考えずに見たほうがいいんだろうなと思う。
きのこ帝国の曲がすごくよかった。
ラストシーンはともかく、めちゃくちゃ泣いたし、すごくいい映画でした。
でもエジプトには連れてってあげてほしかった😭
「あの人のためなら何でもしてあげたいって思うっていうか……多分それって、その何倍もしてもらってるって思えてるからなんじゃないですかね。多分みんな、心からそう思ってるから」