「娘」の話。
誰にでも愛を持って接するお母ちゃん、家族の誕生日には絶対にしゃぶしゃぶと義務付けるお母ちゃん、途中で投げ出すことは絶対に許さないお母ちゃん。
こんなお母さんに私もなる、そう思う前に、こんな女性に私もなると憧れてしまった。
同じ血を継ぐ娘たちの、その小さな体で壁に立ち向かう勇敢な姿にも憧れた。
お母ちゃんがこんなにも強くて優しいのには、それだけ孤独で悲しい人だったから。出会う人全てに、生きる勇気と目標を与える身体が、物語が進むにつれ病に蝕まれていく姿を見るのはとても辛かった。きっと誰しもが、自分の母親をその姿に置き換えてしまうと思う。
いつまでも元気でいる、だなんて自分勝手な希望をいつまでも抱いてないで、今日からもっとお母さんに優しくしようと、心を動かされる作品。（たしかに今日はいつもより多く"ありがとう"って言われた気が、、？）
「愛の深い人は、それだけ深い傷を負っている」
