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湯を沸かすほどの熱い愛のpukapukatobaccoのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.5
この映画の登場人物たちのように強く生きれるだろうか。


公開された時、至るところで特集が組まれcmを見て、観たいけどこんなん泣いてしまうでしょとなかなか観れず、やっと鑑賞。

肝っ玉のすわった強いお母ちゃんとその周りの家族、人々を描く。お母ちゃんは病気により、残りの人生が短いことを知り家族に伝えたいこと、やり残したことをしていく。
とにかくお母ちゃん。このお母ちゃんが温かいパワーがあって、けれど人には言えない自分の悩みもあり、自分のしたい海外旅行とかは二の次、家族のために何ができるかを常に考えてる。子供と正面からぶつかり、知らん若者にも喝をいれ、お母ちゃんの影響でみんなが生きる強さを見出すストーリーに涙が溢れる。そして今度はみんながお母ちゃんを支え、安心してくれと伝えるシーンは、熱い涙が溢れ出た。
日本の舞台、日本の言葉で、日本のお母ちゃんを映す、素晴らしい映画だった。
もうこんなに涙出んのかと思った。


映画観ながら多くの人が気付くと思う。
うちのお母さんもこんなふうに自分を犠牲にしていたと。
もうね、男の自分はほんとに弱く、あんな風に強く生きれない。ただ感謝はしようと、きっとそんなふうに思うはず。


強く生きる。この世界で最も大事で最も難しい。でも、強く生きるガッツを僕たちは既に貰っているのかもしれない。