戦後復興を遂げつつあった（西）ドイツにおいて、過去の黒歴史は蓋をされ、アウシュヴィッツどころか収容所でなにが行われていたのか知る国民はほとんどいない有り様だったのを、自らの手で罪を白日のもとに晒し、その後の歴史認識を変えるに至った実際の裁判までの映画化。
かなりドラマチックに描かれていることと、架空の人物とは言えものすごく突っ走る主人公なので、性格的に時が時なら熱血非道SS隊員になっててもおかしくなさそうなのと、生まれたのが1930年だったら、子どもたちは全員ナチ教育を受けたはずなので、自分は潔白ですみたいな感じはちょっと違和感があったかな。
とはいえ、過去の清算を行わぬまま、賠償金払ったからいいじゃんと歴史を忘却の彼方に押しやろうとしているかのような日本との彼我の差を目の当たりにさせられました。
あと、マレーネの衣装がかわいい。
