40歳手前の女性友だち4人が仲良さげに集まる。一緒に何とも不思議なワークショップに参加したり、カフェに行ったり、旅行をしたりするうちに4人それぞれに夫婦間のすれ違いや職場でのイライラが明らかになっていく。5時間を越える全編がそれぞれ4人の関係を軸に4人個々の人生の葛藤がたんたんと描かれていく。特別なドラマックな展開もなく、登場人物たちも抑揚のないセリフ回しなのに、否、だからこそドキュメンタリーのような不思議なドラマ感が生まれ、結構飽きさせない。4人がケーブルカーで頂上に向かうシーン。画面の手前にこちら側を向いて4人が乗り、ケーブルカーは画面後方に向かって登っていく。4人のそれぞれの人生の行く末を象徴的に描いているかのように感じた。
