J四郎

メン・イン・キャットのJ四郎のレビュー・感想・評価

メン・イン・キャット(2016年製作の映画)
3.0
意外にも米国製ではなく、フランス・中国製作のコメディ映画。
メン・イン・ブラックみたいなタイトルだけど監督が同じってだけで、関連性は全く無い。原題は「Nine Lives」で猫には9つの魂があるって例のアレ。

家族を顧みない大企業のオヤジが猫と入れ替わってしまう!
というなんだかよくあるパターンのお話です。
このオッサン、長者番付6位の巨大企業のCEOらしいけど、やってる事が放漫経営の出来の悪い中小企業のオヤジにしか見えんぞ。
長者番付6位ってどんなもんか?と調べると純資産で5兆円とか6兆円とか持ってるくらいクラス。
ザッカーバーグあたりと遜色ないレベルなんで、そりゃすごいや!ま、そんな細かい設定を施した作品でもないが。

個人的な感想を言ってしまえば。コメディ要素もストーリーも薄味すぎやしないかい?ってところ。
別に派手にすりゃええっちゅうモンでもないが、ちょっと退屈。
僕にはこのオヤジがどこで心変わりしたのかサッパリ分からなかった。
設定から大人も満足できそう?と期待したけど、こりゃ物足りないな。
雰囲気は悪くないので、ちょい足しで美味くなりそうな料理って感じ。

猫は中々にかわいらしい、けどCG合成が不自然だし、ソレが猫好きからしたらヘンなノイズになってイマイチ乗り切れなかった。
猫に演技させるのは難しいからCGなんだろうけど、もうちょい何とかならんかったかな。

個人的に注目すべきはクリストファー・ウォーケンが出てたってこと。
今回も独特の存在感があって、なかなかイイっすな。
ケヴィン・スペイシーも出てるけど、ほとんど猫になってるし。
あ、そういや娘役の女の子が魅力的だった。
どっかで見たな?と思ったらドラマ・スーパーガールの子供時代の役で出ていたのか。
この子ひょっとしたら将来大化けするかも?って予感はする。

あんまし良い噂を聞かないので、期待してなかった。思ったより酷くはないものの凡作かな?
題材が良いだけに上手く煮詰めたら感動の名作になってたかも。
そういえばタイトルの”メン”っておかしいやろ?”マン”ちゃうの?と思っていた。大したことじゃなかったが最後まで観ると謎は解けた。
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