ドント

喰らう家のドントのレビュー・感想・評価

喰らう家(2015年製作の映画)
3.7
2015年。細かいことはさておき面白かった。息子を亡くして田舎の郊外に引っ越してきた初老の夫婦、その家には恐ろしい歴史と怪しい影が……。
雪景色で真っ白な冒頭から引き締まった映像が続き、音で引き込んでいく手際、なかなかおくゆかしい霊の出現とビジュアル、何かに怯える町の人々など抑制された演出が光る。
オオッ上品だ、遊びのない正統派ホラーだ、と思っていると、なんとどんどん脱臼し始めてしまいにはまぁなんととんでもないお祭りになる。このどこに行くのかわからないレールの外れ方が実によい。
オチが曖昧なのと終盤のお祭騒ぎにもうちょびっとパンチが欲しかったのが不満ながら、80分の短さもあって大いに楽しめた。新機軸ホラーである。
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