サム・ライミ監督のシリーズは好きだったのですが、その後のスパイダーマンはひとつも観てませんでした。リメイク的なのはもういいかなって感じだったので。
でも、観て良かったです。こんなに楽しめて、感動するとは思っていなかったので、予想外で嬉しい驚きでした。
今作は、MCUの１作品として製作されたことで、他の作品との相乗効果で非常に優れた世界観が作られていて、冒頭から『アベンジャーズ』の戦いで崩壊したNYの光景が映し出されて、物語にぐいぐい引き込まれていきます。
後は、ピーターのスクールライフとヒーロー活動、アイアンマンとの間で引き起こされる数々のエピソードがどれも見応え十分でした。
結構コミカルな場面も多くて、親友のネッドとの絡みはほっこりするし、アイアンマンからもらったスーツの女性AIとのやり取りも楽しかったです。他のキャストも特にマイケル・キートンさんのヴィランが存在感抜群で、マリサ・トメイさんは久しぶりに観たけど相変わらずキュートでいい感じ、ゼンデイヤさんは初めて観たけど魅力的で次作が楽しみです。
中盤のワシントン記念塔でのアクションもまさに手に汗握る迫力で、他のアクションも大満足でした。
トム・ホランドが演じるピーターは、脚本にすごくマッチしてて、正義感が強いけど、悪者達であってもできるだけ人を傷付けたくないという性格が見事に表現されていました。
だからこそ、ラストに向かって明かされる真実によってビーターが味わう試練には胸が痛くなりましたし、それを乗り越えたラストシーンのピーターの表情を観て、ピーターの成長を観ることができてよかった〜って目頭が熱くなりました。
続編を観るのが楽しみです！
