国境防衛と治安維持を担当するフォ・アンは、裏切り者として辺境の関所に送られてしまう。
そこへローマ帝国の将軍ルシウスが軍勢を率いて現われるが、フォ・アンは一触即発の危機を回避し、やがて友情を築いていく。
しかし、今度はティベリウスがローマ帝国最強の軍勢を率いて攻め込んでくる…。
世界のアクションスター、ジャッキー・チェンと、『ハイ・フィデリティ』などのジョン・キューザックが共演を果たしたアクション活劇。
製作費は80億円。
中国語映画最高額と言う巨費を投じて作られた大作らしいです。
ストーリーは、ジャッキーがシルクロードの平和を守る為にローマ帝国内争まで解決していく話。
戦いを通じてわかりあえると言う定番な話ですが、オーソドックスだからこそ良いものもある。
現実というか、史実はこんなに美しくはなかったでしょうけれども…。
中国の歴史書に書いてあったわずかな記述を元に、 ココまで話を広げるっていうのは凄いが、面白ければだいたいOKである。
凄く話が壮大ですが、でも凄くわかりやすい。
シルクロードの人種性別など関係なく、平和な国を作るという理想を実現するまでの話なので色々な人種の人たちがでますし、アクションもキレキレです。
基本剣戟アクションだけど、ジャッキーらしいアクションもちゃんとあった。
まぁ、あんまり危険なシーンはないけど、ジャッキーはスタントなしだったしね。
手甲で相手の剣を防いで、自分の剣にはカチャッと縄みたいなのをつけて戦うギミックいっぱいの道具も楽しかった。
対戦相手がハリウッド俳優のジョン・キューザックだったり、エイドリアン・ブロディだったりという構図も豪華になっていてよかったです。
あと、後半のあっちこっちから驚くほどそれぞれが個性的な軍隊が押し寄せる感じ。
あの祭り感が大好きです。
しかしこの映画、これだけの大作でありながら上映時間103分しかありません。
実は、これはインターナショナル版で、オリジナルは127分あるそうですが……これはさすがに切り過ぎでしょう。
特に中盤以降、物語が繋がらずに「あれ?」となるシーンが幾度もありました。
最近では2時間越えの映画など珍しくないのですから、オリジナルバージョンで上映して欲しかったものです。