だいぶ評価が低いみたいなので期待はしてなかったけど、その低い期待を超えることがなかった。
これまでも自分の生活を切り売りする作品はいくつかあったけど、一番近いのはマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンの「Ed TV」かな。
以前はテレビ放送がメインだったけど、時代が変わって媒体がSNSに取って変わっただけ。
これまでの作品はどれも社会風刺を前提に、エンタメ、人間ドラマ、サスペンスとして成立していたけど、この映画はどれも中途半端。
ラストにいたっては「え、そこで終わり?」と観客に丸投げ。
先日観た「ノクターナル・アニマルズ」と違って余韻も何もない。
その前に人物描写も浅すぎるし、それぞれの行動も唐突すぎる。
特に親友アニーとか情緒不安定すぎるし、それホントに会社のせい?てなる。
こりゃ評価が低いのも頷ける。
エマ・ワトソンとトム・ハンクスというキャストも活かせてない。
トム・ハンクスとか明らかにスティーブ・ジョブスだし。
これが今年亡くなったビル・パクストンの遺作となってしまったのが悲しい。
「エイリアン2」の頃から地味に好きだったのでエンドロールの「For Bill」だけは涙腺崩壊しましたけどね。
見所はそれくらいかな。