Narmy

ミッドナイト・スペシャルのNarmyのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)
3.0
???最初から最後まで脳が無性に知りたがってるんだけど、もやもや~とした状態でなかなか核心を掴めないわたしにとってはかなり疲労を感じる作品。
SF要素は(目は光るものの)あまり感じないんだけど、演技力に引き込まれるのか、雰囲気に呑まれるのか淡々とした静かな流れながらも緊張感の途切れない展開。

8歳の男の子アルトンが誘拐されたというニュースが流れる。
誘拐犯として名指しされたのはロイ・トムリン。
ロイの友人ルーカスと共に3人は暗闇の中、スピードをあげ、ある目的地へと向かう。
そのころ「牧場」と呼ばれる宗教団体の説教中にFBIが事情を聞くため踏み込んでくる。
宗教団体とFBI、それぞれの思惑により、それぞれがアルトン達を追う。

宗教団体やFBIのただ事ではない横暴っぷりに何かありそうな臭いがぷんぷんする。
音楽はなく、効果音だけでストーリーは進んでいくので終始キシキシした荒んだ印象。
目的地は何処なのか、何故そこなのか、いったいそこにたどり着くとどうなるのか、、ストーリーが進むにつれ、その謎が膨らみ、わたしの頭の中では適当な想像が浮かんでは消えということが繰り返される。

そんな中でも宗教色が色濃くでていて、教えに囚われ自分の意に沿わないことをするものもいれば盲目的な愛情を捧げるものもいるという異様さもサラリといれ、加えて家族愛や友情などもえがかれる。
ただ、既に心の決まっている登場人物達が葛藤することもなく、一心にその目的の為に動く為、感情移入は全くできなかった。

結局、はるか彼方の世界が主導で、その世界の歴史の一部分としてえがかれているような感じを受けた。
現実との境目を一気に打ち砕かれたような、何も知らされない傍観者のような立ち位置で観る感じなのかなと勝手に解釈しとこ。
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