TAK44マグナム

忍者狩りのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

忍者狩り(2015年製作の映画)
3.7
セクシーな二の腕世界チャンピオン!


日本が誇る「外国人が好きな日本のモノ第一位」(・・・に、違いない、たぶん)である忍者を題材にしたアクション映画。
ものすごく低予算らしいので、全編の八割ぐらいは洞窟の中だけが舞台だし、雑魚役以外のセリフがある出演者は僅か5人だけ。
しかも、主人公が雑魚たちと戦う場面が(細かい変更がありつつ)何度も繰り返される設定なのが尺かせぎだと思われても、これは仕方がないでしょう。
一応、お話が「藪の中」みたいな構造になっているので回想シーンが多いことに理由はちゃんとあるのですけれど、さすがに4回ぐらい繰り返すのは観ていて疲れますね。

しかし、古武術をベースとした近接格闘戦はかなり燃えるものがありますし、アクションの格好良さを伝えるアグレッシブでスピーディーなカメラワークが素晴らしい。
お金はなくても魅せたいものを工夫して魅せる。
まあ、お金があればあったに越したことはないのでしょうけれど・・・

アクションシーンが大半を占めるのに、そのアクションシーンが使いまわしにしか見えないのは正直いっていただけないとも思うのですが、それもクライマックスの決戦シーンで挽回されますので我慢して最後まで観るべき。
それぐらい、ラストバトルは殺陣がよく練られていると思います。
刀を使った剣術も、肘を有効に使った徒手空拳での動きも目を見張るものがあるし、正中三連突きの速さに痺れましたよ。
振り付け感が強く、ダンスっぽく見えてしまう部分も確かにあるのですが、ラストバトルに限っては芸術的な格好良さに溢れています。
加えて、辻本貴則が参加しているだけあって残酷描写もあり、頭が潰されたり、手裏剣で両目が潰されたりするサービス?もありますよ。

延々とアクションシーンが垂れ流され内容が薄いというネガティブな意見もありましょうが、それがダメなら「ザ・レイド」とか初期のジャッキー映画が人気をはくしたり、絶賛されるのもおかしいですよね。
ああいうのも予算少ない中の工夫されたアクションで評価されているわけで、本作もキャスト陣の動きでは決して引けをとってはいません。
むしろ問題なのは、こういう規模の映画でないと本当に動ける役者さん達の出番がまわってこない現在の邦画界そのものなのではないでしょうか・・・?
決まったイケメン俳優さんやアイドル女優さんがキュンキュンする漫画原作ラブコメばかり作るのも儲かってよいのでしょうけれど、たまには本格的なアクション映画をビックバジェットで撮ってもバチは当たらないかと思いますよ、ホント。

厨二病的でマンガチックな忍び装束?は個人的には大歓迎(笑)
ああいう革製に無駄な留め具がたくさん付いてたりする服装に憧れがありますし(苦笑)
セリフには戦国の世なんて出てくるけども、時代考証なんてハナっから気にしてないでしょ、これは・・・。
甲賀忍が悪の組織の戦闘員って感じなのも良かった。ハロウィンのコスプレみたいだったけど!

あとは、何と言ってもクノイチ役の紅一点、黒川芽以でしょう!
物語のキーパーソンでありながら出番が少なく、ろくに戦うシーンも無いに等しいのが寂しいですが、とにかく衣装が最高なのです!
セクシーな忍び装束!
露出はほどほどながら、太ももは露わだし、胸元のちょい透けメッシュが想像を掻き立てるじゃありませんか。
極めつけは、二の腕です!
思わず島津健太郎もガン見してしまう、その丁度よい肌質と細さ。
二の腕世界選手権優勝ということに勝手に決定!
大変よいものを見せていただきました。
ごちそうさまです♬


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