竜平

ヴィジットの竜平のレビュー・感想・評価

ヴィジット(2015年製作の映画)
2.9
会うのが初めての祖父母の家へ二人きりで泊まりに行くことになる姉と弟、そこで待ち受ける未曾有の怪奇体験、という話。M・ナイト・シャマランが贈るPOV系ホラー及びスリラー映画。

ブラムハウスでお馴染みジェイソン・ブラムが製作にいたり。で今作には初期シャマラン作品『シックス・センス』『サイン』などを彷彿とさせるようなホラーテイストが随所に散りばめられてて、謂わば原点回帰な内容になってるんじゃないかなと。ビビる場面、気味のわるい描写が多々。というわけでホラー好きや単純にハラハラドキドキしたいってな人にはまずオススメ。監督志望か何かで自主ドキュメンタリー映画を作るらしくずっとカメラを回してる姉、とそれをたまに手伝わされる弟、その映像でもってストーリーが進行していく。設定的にちょい強引だけどそこはツッコミ入れない方向で。母親とは疎遠になっていたらしい祖父母、その家で過ごすことになるんだけど一日目からちょいちょい見受けられる異様な光景、不可解な出来事。縁の下でのシーンとか地味に怖い。そこから子供特有の好奇心も手伝いつつ徐々に不穏な方向へ。挟まれる過去の出来事、トラウマ的なドラマも少々、これはまぁスパイス程度な感じで。上映時間も相まってツルッと最後まで見れてしまうはず。

音で描写で、とにかくビビらせてくるんだけど、何よりもばあちゃん役の女優の怪演具合よ。怖さはバッチリとして、ストーリーに関して細かいとこ気になっちゃうってな性分の人にはハマるかなどうかなーというところではある。そこらへん自分は気になりまくってしまった次第。詰めの甘さ、というか。「シャマランと言えば」のどんでん返し的な部分も今作に関してはとくに、というか期待を寄せずに見るべきかな。にしても英語ラップの和訳はさすがに難しいよね。悲しいかな劇中での弟のそれ、韻やら何やら全くわからんってゆー。
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