たつなみ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のたつなみのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーについてあれこれ意見がある様だけど、単純にアニメーション映画として文句無しに面白い。
正に世界に誇れる作品。スゴいの一言。


【以下はネタバレ】

遂に大人になれたシンジ。
前作で絶望のドン底に叩き落とされた彼をみんなが一生懸命救おうとする。
旧作では言葉足らずだったけど、本作でははっきりと『傷ついても立ち上がる人間の強さ』が描かれていると思う。
あと旧作ではゲンドウの内面は殆ど描かれなかったけど、本作はシンジの裏返しの存在としてゲンドウの心の中を深掘りしている所も面白い。
ゲンドウこそシンジから逃げていた子供だったってことか。

レイとアスカの存在理由、加持さんとミサトの息子、カヲルくんの役割…とか、新たな設定がキャラクターに深みを与え、もの凄く親近感が湧いてくる。
突然出てくる固有名詞は意味不明で謎のシーンがいくつもあるけど、それが逆に「この世界観にもっと浸っていたい!」という欲望を掻き立てる。

緻密なメカ描写や、ロトスコープを使ったリアルなキャラの動きも楽しい。
初号機と13号機の戦いは明らかにウルトラマンを意識してる。

パンフレットの冒頭で庵野秀明氏が語っている通り、アニメーションの楽しさ、凄さに溢れている。
旧作ではファンを見下してる様に感じたけど、新劇場版は明らかに人への優しさ、希望を感じる。
庵野さん丸くなったね笑

ずーっと観てきたエヴァがちゃんと完結して本当に良かった。
多分最低でもあともう一回は映画館に観に行くと思う。