ひかる

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのひかるのレビュー・感想・評価

3.5
一言感想……3日ぐらい遊ぶ話。

大学入学までのどフリーな3日間を先輩や友人、女の子と遊び倒す話なんですが、これがびっくりするぐらいメッセージ性がないです笑

まず主人公は野球部のメンバーで、入学を控えた大学もかなりの強豪として有名なんですが、ハードな練習している描写がほぼありません!
その他のメンバーもそうです。全く泥臭い努力が見えません。

それもそのはずこの映画は、3日間主人公含む野球部メンバーがどのように遊ぶか、ということにしかフォーカスしないのです。
人間的な成長とか、そんなありきたりなメッセージは全くありません!

とはいえ、全くメッセージ性が皆無なワケではなく、ちょっとした事件やセリフから感じ取ることもできます。

個人的お気に入りキャラはフィンというヤリチン男なんですが、この男は口が上手く、思わずなるほどと思ってしまう部分があります。

主人公とフィンが、野球部のメンバー2人が交互に拳にデコピンを当てていってギブアップした方が負け、というゲームをムキになって行っているところを遠巻きに眺めてるのですが、その時のフィンの

「ああいう下らない勝負にこそ人間性が表れる」

みたいなことを言ってて、何となく凄く納得しちゃいましたね。

野球部のメンバーって差別的な発言もするし、思いやりとかほとんどないし、酒ばっか飲んでるし、常に女抱くこと考えてるし、ようするにアホなんですけど、人生楽しんでる感が満載なんですよ。

そのヒントがフィンのセリフにあるのかな、と。
下らない勝負に全力になる=全てにおいて負けず嫌いである。それこそが人生で輝くための必要条件なのかもしれない……。

そんなワケで結構好きで、結構考えた映画でした!
ひかる

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