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京義線(キョンイセン)のIPPOのレビュー・感想・評価

京義線(キョンイセン)(2006年製作の映画)
3.5
雪の降る夜に、雪の降る夜の物語を観る

丁寧に作られたヒューマンドラマだなぁ。
特に電車の運転席からのシーンとか。

先日観た秀作「愛を歌う花」の監督の2007年の作品でちょっぴり期待して見たけど、こちらは地味なやつでした。

最近はハードボイルドな役柄が多いキム・ガンウだけど、この作品では電車の運転士。飾らない佇まいが良かったな。個人的にキム・ガンウ好きだからな、グッと来ました。良い演技してた。普通の人の傷みを体現。本作でトリノ映画祭主演男優賞受賞だとか^ ^

駅、電車、雪、不倫、ひっそりした世界観が邦画の「星ヶ丘ワンダーランド」を思い出しました。キム・ガンウがこの作品の中村倫也とちょっと重なった。

最後まで観ると、邦画的で韓国映画観た〜感は薄いけど、素敵なキム・ガンウだったし、満足。
作品に出てくるケファサン駅って東京メトロ半蔵門線にそっくり。特に青山一丁目駅を彷彿。
あ、共演のソン・テヨンさんってクォン・サンウの奥さんなのね。
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