汚れた血が「赤と青」の完全主義ならばポンヌフは「赤と黄色と黒」の完全主義だった。
フランス革命200年祭の兵隊の行進のシーン、打ち上がる花火の嵐と橋で踊る二人の動き、夜更けの海辺で身を寄せ合うシーン(ここはフィルムの補正もほとんど無く、ほぼ映像が観えない程暗い)、壁一面に貼られたミシェルのポスターを焼き尽くすシーンなんかは特にカッコいい…。
あと、睡眠薬を入れられたおじさんズがウトウトするシーンは秀逸だった。
寒々としたポンヌフの橋とパリの街を背景に差し込まれる黄色と赤がとても良い…。あと、突如としてミシェルに配置される黒も超エレガント。