ゴロフキン

極秘捜査のゴロフキンのレビュー・感想・評価

極秘捜査(2015年製作の映画)
4.7
 実はいちばん見たかったやつ。
 キムユンソク&ユヘジン主演、ここ3ヶ月ずーっと貸出中だったのがようやく借りれました。よほど人気あるのか、それともよほど延滞金が発生したか……。キャスト以外の情報は全く知らず。

 熱血刑事のキムユンソクと、ぱっと見、インチキ占い師のユヘジンが組んで誘拐事件を捜査するバディもの。しかも実話。1978年当時の街の風景が見事に再現されてて、何気に金かかってそう。被害者家族の希望で捜査に特別に指名されたキムユンソクに、それを面白く思わない所轄の刑事。その所轄の刑事が協力しないどころか手柄を横取りしようと妨害までしてくる展開が全体を覆っていてかなりムカつきます。占い師のユヘジンは見た目はインチキっぽいですが全くそんなんじゃなく今回は誠実な役。事件発生から数日、なんの手がかりもなく、被害者の女の子はもう死んだと誰もが思う中、毅然とした態度で「生きてる」と主張するユヘジンがいつになくカッコイイです。キムユンソクとユヘジン、初めはかなり険悪な関係。占い師の言うことに耳も貸さないユンソクですが、ユヘジンの真摯な態度に徐々に態度を軟化。この辺の寄り添い加減が個人的にゾクゾク来ちゃいます。

 ほんとにどうでもいい所だけど、犯人からの電話で、身代金の受け渡し場所を頻繁に変える犯人に被害者家族の女性がブチ切れる姿(しかも犯人ビビりまくり)が衝撃。日本じゃ考えられないシーンです。犯人刺激して人質殺されたらどうすんの?って、これもお国柄なんでしょうか。

 終盤、この二人ともに納得いかない理不尽な展開もありますが、だから余計に面白かった感じ。いいですねー、グッとこらえるキムユンソク。このシーン素晴らしいです。さすが実話、リアリティあります。
川辺でのラストシーン(驚異の乗車人数w)はウルウル来ますがまだ我慢、その後のエンドロールで涙です。

 あんまり評価が高くないようですが自分は相当に好きな作品。
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