アメリカの音楽業界を、思っ切りいじり倒したモキュメンタリー。
音楽の天才が幼馴染と3人で組んだバンドでメジャーになるも、天狗になって解散。
ソロ活動も最初は絶好調で、鼻はますます伸びるのだが、勘違い野郎には突然破局がやってくるという定番の展開。
音楽業界あるある満載だが、主人公と周りの人間以外は本人が演じているので、いつしかホンモノのドキュメンタリーを観ている様な気分に。
主人公はおバカな歌ばかり歌ってるが、だんだんこれはこれでアリかもと思えてくる。
いや結構お金かかってるし。
最後まで手堅くまとめていて、展開に意外性は無いのだけど、テンポのいい編集に細かなギャグも冴え、実に楽しかった。
散々笑わせて、最後はちょっとホロリ。
モキュメンタリーとしてだけではなく、ショウビズコメディとしてもお手本の様な一本だ。
