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レディ・プレイヤー1のSY3KRのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.5
スティーブン・スピルバーグ監督が200億円をかけてアーネスト・クラインの小説を映画化。アニメ、ゲーム、映画、小説、あらゆるカルチャーのキャラクターが一堂に集結し、画面内で次から次に夢の競演を繰り広げる。その姿を見ているだけで高揚感があり、興奮がいつになっても冷めやらない。

対して劇中に流れる音楽はヴァン・ヘイレン、ビージーズ、デュラン・デュランなど1970年代の懐メロばかりだが、これが妙にノスタルジーを掻き立て、ゲームに熱中した「あの頃」を思い出させてくれる。最新鋭の映像体験を通して、スピルバーグ監督のオタクっぷり、もっと言えば彼が作品に投影した自らの青春時代を共有できる、非常に貴重な一本だ。

ただ、脚本に大きな驚きや工夫が見られない点は残念だし、最後に主人公パーシヴァルが成し遂げる「賢い大人の選択」とやらには、心底げんなりした。このあたりが批評家からも観客からもそこそこの評価しか得られなかった理由だと思われる。

N・H・U・Aどのサブスクを使っても視聴可。

⚫︎トマトメーター
・批評家支持率:72%
・観客支持率 :77%
「本作はスピルバーグの強みをうまく凝縮させた、心地よくノスタルジックな、そしてスリル感に満ちた娯楽作である。彼のフィルモグラフィに、また一つ人々を夢中にさせるアドベンチャーが加わった。」
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