ユンファ

レディ・プレイヤー1のユンファのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
最高だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
こんなもん泣くだろうがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

コレこそオタクによるオタクのためのオタク映画。映画として面白いとかつまらないとか、どーでもいい。シナリオや演出の粗は確かにあるけれど、そんなもの指摘されても、うるせえとしか言えない。

スピルバーグは演出の天才である。
ルーカスにその才能はない。
けれど、ルーカスに出来てスピルバーグに出来ないことが一つある。
それは、ゼロから世界を創造することだ。
ほとんど全てのクリエイターは、自身の手による新たな世界の創造を夢見る。
スピルバーグは筋の通った演出を捨て、遂に新世界を創造した。
世界中のオタクのために、自分自身のために、借り物のキャラクターではあるが、誰も見たことがなく、誰もが夢見た世界を創造したのだ。

その世界には、冒険がある。
出会いがあり、別れがある。
愛すべきキャラクター達が闊歩し、なりたい自分になれる。
辛い現実から解き放たれ、理想的な虚構が無限に広がる。
それでも、スピルバーグは現実に回帰する。
愛すべき恐竜たちや宇宙の彼方からの使者との別れを描いたように、虚構とは現実を照らす一瞬の煌めきであり、私たちが生きるべきは私たちの現実なのだと説く。
いや、自分自身に言い聞かせる。
創造主スピルバーグこそが、誰よりもオアシスを愛している。それでも彼は創造した世界を手放す。

虚構の世界は誰のものでもない。
僕の見た「シャイニング」と、あなたの見た「シャイニング」は違う。同じ世界を共有していても、僕には僕の解釈が、あなたにはあなたの解釈が存在し、「シャイニング」を観た人の数だけ、無限に広がる「シャイニング」の世界が存在する。
創造された世界で、僕ら観客は想像の翼を広げる。
人の想像力に限界はない。
創造主スピルバーグは、誰もが創造し想像する世界を肯定する。
自身の創造した世界を遂に解放した盟友ルーカスがいたからこそ、スピルバーグはこの境地に達したのだと思う。

世界の創造は一人では出来ない。
偉大なる先人たち。
支えてくれる仲間。
その世界を楽しむ世界中の人々。
僕らはみんな繋がっている。
オレもお前もガンダムだ!
今日も世界中で、新たな世界が産声を上げる。
全世界のプレイヤーよ、準備はいいか?
ユンファ

ユンファ