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レディ・プレイヤー1のMoDのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.1
普通、オタクが会話してる時ってこれくらいの情報量だよねっていうところにリアリティを感じた。

主だった構成は以下の3つ。
・AKIRAバイク、デロリアン、マッハ555、マッドマックスV8、特攻野郎AチームらがTレックスやキングコングを避けながらレース(BGM:キングコング)
・シャイニングの世界に入って未視聴のプレイヤーが双子他、あの屋敷の仕掛けに引っかかりまくる
・ストリートファイターとHALO兵とデロリアンとアイアンジャイアントとガンダムがDOOMの世界でメカゴジラとチャイルドプレイのチャッキーと戦う(BGM:ゴジラ)

これ一つもわからない人はいないはずだから絶対嬉しいよね。
ちなみに登場人物の会話はオタクによるオタクの為の「付いてこれる奴だけが付いて来い」な会話で笑っちゃう。「好きなゲームは?」「ゴールデンアイ」「ルールは?」「オッドジョブ4人対戦チョップのみ」みたいな。あと個人的に好きな映画2位の「素晴しき哉、人生」から「友あるものは敗残者ではない」のセリフを悪役が言ったり、敵女隊長が社長蹴り上げる効果音がBTTF3のラストシーンでマーティがビフォードぶん殴る音だったり、これ嬉しい!

他にはマインクラフト、バットマン、エイリアン、ハローキティ、ギャラガ、ザ・フライ、マリオカート、スタートレック、サタデーナイトフィーバー、ミレニアムファルコン、パダワン、マクフライ君とか。何回観ても拾いきれないくらいの作品・用語が散りばめられている。

ストーリーとしてはVRという特性を活かしてハラハラ感があって非常に良かった。逃げろ!(現実)早くクリアしろ!(バーチャル)みたいなバランス感が良かった。ネットリテラシーは大事。
主人公とヒロインはFF顔?な気がした。
シャイニングの双子が出た時が一番笑えた。なんなら、映画館がザワついてた。
ガンダムの登場の仕方、かっこよすぎてズルイでしょ。ビームサーベルは逆手持ちなのね、ふーん...(ガンダム警察です)。日本人の変な日本人像は相変わらずのハリウッドだった。SAMURAIお辞儀とか。そこだけ微妙かも。ある意味原作通りだけども。

版権の都合で出れなかった原作のウルトラマンがガンダムでありスパイダーマンロボ・レオパルドンがアイアンジャイアントでもある。つい先日版権問題の判決が出たばかりだからあと半年公開が遅ければウルトラマンも出れたかもしれないのが残念。アイアンジャイアントがマグマに沈む時もターミネーターで笑った。
ゲームは楽しいけど現実だけがリアルだよみたいなメッセージの後、映画館が明るくなってのめり込んで完全にあっちの世界の人になってることに気付く感じも面白かった。まあ、週休2日制度は微妙だと思ったけど(週5日までしかログインできないの方が良くない?)。
あと、あえて言えばスタッフロールの後にマイアミの140キロのデブがVRでネカマしてる映像とか入れて欲しかったなーと。

楽しいオタクお祭り映画なので答え合わせができる映画・ゲームオタクと行くべし!
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