友

素晴らしきかな、人生の友のレビュー・感想・評価

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
4.0
これはありがちな感情移入から涙を流すのを狙った映画じゃない。

そうゆう映画だと思ってみたからびっくり。

これは見せてる映画。
底の無い深い悲しみを抱えてる人を。
喪失感から自分の不甲斐なさに怒る人を。
どうにも亡くした事を受け入れられない人を。

人が悲しみのあまりに踠いて苦しむんだという事を。

そこから救われる所を描いた映画でもない。
悲しい喪失を受け入れる所までで終わる。
それが素晴らしいと思った。
またユーモアな所もあるから重すぎずに
優しい描き方だから軽すぎにもならずに
見た人に読み聴かせてるみたいな映画。

悲しみは悲しい。
悲しみは時間が経とうと愛があろうと死を理解しようと
悲しみが悲しくならない事はない。

悲しさをどうしたらいいか分からない時に
こんな引っ張り方があるというファンダジー映画。
友