新選組大好き人間でもちょっと置いていかれる映画。
原作の小説は未読ながら漫画や大河ドラマ「新選組！」で新選組を好きになって京都で新選組巡り旅行1人旅した事があるぐらい一度ハマった人間なので、
農民出の試衛館時代から京都に登って新選組を立ち上げて活躍し、幕府の滑落と共に最期まで戦い抜く流れは知っていました。
ただ小説の濃さなのか、話が怒涛の勢いで進むので、皆さんのレビューにもあるように何喋ってるか分からないなって思ってる内にどんどん進んでしまう感じ。
特に試衛館の頃の田舎喋りというか、訛りなのか？な話し方が聞き取れない。
でもだからこそ武士や京都民との言葉の違いが顕著で"産まれの違い"や"身分の違い"が伝わり易い。
幕末だからこそその違いが大きく影響する。
あと勇さんとトシと総司の3人の時の会話が自然でいい。他では必ずみせる見栄とか意地が無くてガキの頃のノリのままなのがいい。
あんなに殺伐として重んじる命が散っていく毎日にいながら、そこが変わってないのがいい。
「時代の流れに逆らう」
誰の目からも目に見えて時代が変わったのが幕末で、どの位置に立っているかで掲げる誠も誇る信念も真逆になる時代。
近藤さんと土方さんの新選組が貫いた誠が
逆から見たら滑稽でも、私から見たらすげぇカッコ良くて、とても哀しい。
