「いつも無愛想なの?」
「いや、違う。私は無愛想じゃない」
「分かった。あなたは無愛想じゃない」
この初っ端の会話でオットーがどんな頑固じじぃか分かってクスッと笑えた。
このクスッと笑えるのは映画だからで
オットーが身内だったらめっちゃ大変だと思う程ルールに厳しい頑固なじじぃで。
周りの人が彼との付き合い方を分かってる所が不思議とほっこりする。
何故彼が今こうなのか、それをご近所さんは知っていて。
彼はもう自分に何も無いと思ってるけど
彼のルールに厳しい頑固じじぃの部分を
どんな時もしっかり持ってて
それが不思議と人との繋がりになる。
「バカモノが」って誰にでも言うけど
それは差別や偏見からじゃない。
その人の行いだけを見て言う。
オットーが嫌われながらも慕われるのは
きっとそーゆー所だ。
だからマリソルは彼を頼り、そして彼が何をしようとしてるのか気付いたんだと思う。
頑固じじぃでも、大切なものを失くしても
人の言葉を聴く心を持ってるなら大丈夫。
トム・ハンクスはやっぱり好きだ。
毎回彼はその役にしか見えない。
そこに生きてる人にしか見えない。
特殊メイクをした訳でも、変わった役だけをしてる訳でもないのに。