芹沢由紀子

日本統一8の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

日本統一8(2014年製作の映画)
3.5
氷室&田村コンビ復活で、それぞれが組を抱えボスとなり、川谷もご満悦でようやく本筋の全国統一が始まった、という感じの序章にふさわしい回。
右翼団体や、銀座の高級クラブ、ルポライターに国会議員、大手建設会社とか入り混じって、一介のヤクザである氷室の、課長島耕作感が否めない。

いや、サラリーマン金太郎?

今回珍しく、堅気の人間が悪者として登場し、氷室たちヤクザが世直ししてやった、みたいなストーリーの流れで、これまた今までくどい焼酎ロックで飲まされてたのに、ここにきてバドワイザーどうぞ、みたいな新鮮な感じになった。
本当に、シリーズ構成がうまい。
そして、今までまったく華やぎがなかったオッサンばかりの物語に、田村に思いを寄せるキャバ嬢、クラブのママ、カナエにモテモテの氷室。女性たちのキャラが華を添え始める。
一方で完全に存在を抹殺されているリョウコと悠太(息子)
「親父は、いないものとして育ちました。」とか言いそうな代議士の秘書的息子になるだろうな。
芹沢由紀子

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