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マグニフィセント・セブンのmayaのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.0
七人の侍、荒野の七人ときてやっと辿り着くと、めちゃくちゃ感慨深い...EDでブチ上がりました。
チザムはデンゼル氏なんだけど、完全に志村喬に寄せてきてて嬉しかった。
何より聞いてはいたけど、あちこちでとにかく関係性萌えが凄い。
南北戦争、中国人炭鉱労働者と白人ガンマン、インディアンの若者とカトリック信奉の白人男性、ヒスパニックと欧州系...
荒野の七人ではまだやりきれてなかった、アメリカ開拓時代の多様性を盛り込んで、現代に通用するようにキャラクター改変していて、まさにアメリカ開拓時代アベンジャーズ。ファラデーが撃たれたところでバスケスがバチギレするのも、ビリーとグッディの関係性もとにかくエモい。あと、言語がたくさん出てくるのも西部劇にしてはかなり新しいと思う。いろんな人たちが集まるアメリカという国が、本当はこうあればいいのに、という優しい目線が終始感じられて、元ネタに作と比べると悲壮感よりも暖かいものが心に残る印象。
グッディ目線だからなのか、ビリー登場時のシーン、イ・ビョンホンの美を最大限に引き出しててびっくりした...さてはスタッフもイ・ビョンホン大好きだろ。アジア人差別シーンも、さすがにイ・ビョンホンの造形が良すぎて「お前が差別しているそいつはイ・ビョンホンだぞ...大丈夫か...?」ってなってしまった。
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