J四郎

マグニフィセント・セブンのJ四郎のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.1
名作「荒野の七人」をアントワーン・フークアがリメイク。
デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホークなどが出演している。デンゼル・ワシントンとこの監督の組み合わせって多いな。

元の「荒野の七人」と大きく違うところは七人の人種構成。
前のは白人しかいなかったが、今回は主人公がデンゼル・ワシントン。
つまり黒人で、その他にもメキシコ人、東洋人、インディアンまでいる。
なんとも多様性ある顔ぶれ。

荒野~のブリット、つまり「七人の侍」では久蔵に当たるキャラはイ・ビョンホンが演じる東洋人になっている。個人的にはジェームズ・コバーンの方が数倍カッコ良かったが、コレも中々に良い。

大筋は「荒野の七人」とほぼ同じ、しかしストーリー展開や戦闘方法などかなり違いがあって面白かった。
退屈なシーンをそぎ落としている印象でテンポもめっちゃ速い。
村に立てこもり策略を練って戦うあたりは、より大元の「七人の侍」に近いかも?

出て来るキャラクターも演出も戦い方もケレン味たっぷり。
コミック、っちゅうかグラフィックノベルっぽいな~と思った。スタイリッシュな21世紀の西部劇って感じか?アクションシーンもド派手で、ほとんど戦争映画みたいになっとります。
今回は敵側にも凶悪な秘密兵器があって、緊迫度を高めているし。

評判がもう一つだったので期待してなかった。でも、コレ結構面白いやん!いま観るなら娯楽作としてオリジナルよかこっちの方が楽しめます。映像もキレイだし、アクションも迫力あるし戦闘シーンの面白さはこっちのほうが上。
ただストーリーは「荒野の七人」の方が深みも面白さも上かな?
J四郎

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