あしたか

ベイビー・ドライバーのあしたかのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.2
これが映画音楽の本来の使い方だったのではと思う程には説得力がある

凄く楽しい。音楽に合わせてノリノリの映像が流れるだけでこんなにもワクワクするのかと、音楽の持つ楽しさを改めて実感する。映画鑑賞と言うよりは名盤鑑賞といった気分。

音楽が主役で、全てが音楽基準。
ミュージカル映画よりも更に細密に一挙一動に振り付けがなされていて、その調和には驚嘆してしまうし、今までにこういう映画が存在しなかったことを意外に思う。斬新で独特ではあるものの、見てみると全員が間違いなく興奮する、そんなやったモン勝ちの世界。思わず手を叩きたくなる。

音楽がメーンではあるがアクションも一流で、特に序盤の緩急自在のカーチェイスは先述の音楽演出も相まって圧巻の出来。
ストーリーもシンプルながら後半やオチには少しの意外性もあり、楽しめる。
青春物語、クライムサスペンスの色が強いが、主人公とおじいちゃんのドラマにはしんみり情感を覚える。
若手キャストも好印象だが、ケヴィン・スペイシーを始めとする大人達もそれぞれ魅力的なキャラクターを演じている。

できれば個人的好みとしてラストバトルにもカーチェイスを挿入してほしかったが、まぁあれはあれで面白い。

こんな映画見たことない!そんな感覚を求める人にオススメ
あしたか

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