とっても分かりやすくて強い、「今」なメッセージ
お世話する系のお人形をぶっ壊し、女の子全開のバービー人形を選択する女児たちで始まるこの物語。そしてバービー（この映画では多分、現代社会のステレオタイプの女性）は、女だってなんでもできる、女でいることは最高！男なんていらないわ、というちょっと極端な状況に陥る。
今、社会はまだこの辺だ。多分グレタ監督はそう感じているんだろう。なんかわかる気がした。
これがベスト、という状況は、おそらくいつまでもやってこなくて、常に色んなことを考えて、周辺状況を把握して、バランスを取っていかねばならない。社会って変化するし、変化しなければならないから。
だからあれもこれもやれ、気を遣え、みたいなのは何も女性にだけ求められているわけではなくて、男性だって同じこと。私がリカちゃんで遊んでいた頃、つまり40数年前ならともかく、今は少しずつ、そんなバランスになってきてる気がするんだよね。
全編、とにかく分かりやすかった。ちょっとストレート過ぎたんじゃない？くらい。でもこれくらい分かりやすいほうがいいのかもしれない。映画だからね。
お偉いさんたちが男ばかりなのは、日本ではまだ笑えるくらいソレだよね。まだまだ変わるよ、世の中は。
自分らしく、そして自分らしくしている周囲への理解もしながら、頑張ってこ。
