おとぎの国であるバービーランドから、バービーとそのボーイフレンド、ケンが実際の人間社会に訪れるという物語。
どう見てもフェミニズムを扱っているが、大掛かりなセット等を上手く用い、細かいこと抜きにしても面白い作品となっている。
色々考えさせられる内容だが、普段忘れがちな「現代社会の素晴らしさ」を再認識させられた。
仮想世界から現実世界に場所は代わったとき、観客はある種の安心感を抱いたのではないか。
我々の住む現実に置いてはやれ長引く不況だ資本主義の限界だ、そして本作のテーマでもあるジェンダー問題だと騒がれている。
それでも『バービー』を見るといかに今の社会はバランスの取れたある意味理想的な世界なのかと気付かされる。