約8年程前に始まったこのジョン・ウィックシリーズ。4作も続いたのも凄いが、ここに来てシリーズ最高傑作、そしてアクション映画史に残るアクション映画を作り出した。
ネタ切れになることなく、豊富な戦闘アクションで楽しませてくれる。
独特な世界観も崩すことなく、しっかり保たれている。これも、チャド・スタエルスキ監督がシリーズを一貫して監督してくれているおかげだろう。
観る前から懸念していたのだが、あえて惜しい点を挙げるとすれば、ドニー・イェン演じるケインの存在感が凄すぎて、ジョンの役割を喰ってしまいそうではある。それも当然だ。なにせドニー・イェンはトップアクションスター。扱いに気をつけなければそうなり得ない。本シリーズはジョン・ウィックの圧倒的強さを根幹としているのだからそれは避けたい。それでもギリギリ喰ってしまうまではいっていないのだから、見事なバランス感覚だ。