ばーどイヌサンローラン

ハンズ・オブ・ストーンのばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

ハンズ・オブ・ストーン(2016年製作の映画)
3.0
✔️ちょこっとあらすじ

パナマのスラム街で生まれ育ったロベルト・デュランは、アメリカ人トレーナー、レイ・アーセルと出会い、世界チャンピオンを目指し特訓を積んでいく。やがてロベルトは頭角を現し、2階級上であるウェルター級のチャンピオン、シュガー・レイ・レナードから勝利をもぎとるまでに。しかしその後のリベンジマッチで、ロベルトは「ノー・マス」という言葉を残し試合放棄してしまう……。(Movie walkerより)







✔️感想

カリコレで観逃してしまった作品。


パッケージを見てジェラルド・バトラー?って思ったのは、わたしだけ?てか、誰かと思って調べたら『ガールズ・オン・トレイン』『悪の法則』『ゼロ・ダーク・サーティ』などのエドガー・ラミレス。結構、観てる。



ボクシング4階級制覇を成し遂げたパナマの英雄、ロベルト・デュランの半生を描いた自伝的映画。


タイトルの「HANDS OF STONE(石の拳)」とは、彼のパンチを形容する言葉。兎に角、凄いってこと。



貧困の幼少時から、世界王者に輝き、シュガー・レイとの因縁の対決『NO MORE』事件、挫折、復活をメインに描いている。


貧困から拳ひとつでのしあがり、栄光を手にする。その影には半端ない努力があり、それもひとえに、貧困から脱出したい一念だ。そういう負のパワー、なにも持たない者のパワーって凄いし、強いしよね。だからブラジルのサッカーが強かったり、モンゴル人の力士が台頭したり、黒人のボクサーが強かったりするのだろうな、と漠然と思う。


でも慢心から挫折する。


よくあるはなしだ。



でも、慢心ぢゃなく、悪意に満ちた人たちに嵌められたら?



シュガー・レイとの防衛戦、ちょっとかわいそうだったな、あまりにもアウェイな感じというか、陥れる気マンマンで、でも、投げ出しちゃ、ダメだよね。



肉体ではなく、気持ちで負けるっていうこと…


あるよね。



ちょっと違うけど…、体力の限界。気力もなく引退することになりました。って言うウルフ千代の富士の引退の時の言葉を思い出した。



一夜にして国民的英雄になった男の苦悩、そして挫折を、人間臭く(王座の後ね)熱く、描いていてヒューマンドラマとしてはいいのだが、ボクシングシーンにあまり迫力がないのが難点?



妻役の現在公開中の『ブレードランナー2049』にも出てるアナ・デ・アルマスがかわいかった。それもそのはず。2015年の『世界で最も美しい顔100人』の9位に輝いている。


そしてトレーナー役はボクシング映画の歴史を変えたロバート・デ・ニーロ。



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