このレビューはネタバレを含みます
オギーは10歳、普通の子じゃない。
普通って、なんだろう?!
みんなと同じこと?
みんなと同じことが普通だったら、多分、わたしだって普通ぢゃない。
✔️ちょこっとあらすじ
R・J・パラシオの児童小説を、『ウォールフラワー』などのスティーヴン・チョボスキーが映画化。外見からわかる先天性の障害がある少年が、困難に立ち向かう姿を描く。主人公に『ルーム』などのジェイコブ・トレンブレイ、彼を愛情深く支える両親を『エリン・ブロコビッチ』などのジュリア・ロバーツと『ミッドナイト・イン・パリ』などのオーウェン・ウィルソンが演じる。 生まれつき顔立ちが人と違う少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼いころから自宅で母のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と勉強してきた。10歳になり学校に通い始めた彼は同級生と仲良くしたいと願うが、じろじろ眺められたり避けられたりする。しかし彼の行動が、周囲の態度を少しずつ変えていき……。 (シネマトゥディ)
✔️感想
この主人公オギーはトリーチャーコリンズ症候群という新生児の10,000人に1人が罹患する難病を患っている。簡単に言うと顔が変形する病気だ。何回も手術を受け、ずっと引きこもって過ごしていた。それが幸せだとみんなが信じていたから…
でも10歳の時、外の世界に触れるー
おっかないよね、怖いよね…
そして、彼は…
自らの力で、切り開いていく。(そこは劇場で確認してね)
やさしさの半分は勇気でできている。
このキャッチコピーいいよね。うん、実にいい。
ベタだけど感動するのだ。
最後なんか涙腺が、ちょっとヤバいよね😢
それぞれのパート、それぞれの視点で、描かれていて、それぞれがそれぞれに苦悩を抱えている。
主人公オギーの苦悩…
姉のヴィラの苦悩…
ジャックの苦悩…
表だけぢゃなく裏を見せることでベタベタなだけぢゃなく、多面性を帯び、作品に深みを与える。だから、それぞれに共感が出来て、みんなが感動する作品に仕上がっているんだろうな。
ってことで脚本が素晴らしいのだ。脚本の勝利。
そして、その素晴らしい脚本より素晴らしかったのが父親役のオーウェン・ウィルソン。わたし的には助演男優賞をあげたいぐらい素晴らしかった。こんなお父さんだったら、わたしもパパ大好きッ子になってたよな…(ぎゅって抱きしめられたことなんかないもんね。このかた…)
わたしの中ではパパが一番素晴らしかったんだけど、素晴らしいのパパだけぢゃなく主人公のオギー演じるジェイコブ・トレンブレンも難しい役どころを見事に情緒豊かに繊細に演じてます。だってオギー役は『ルーム』で一躍、子役代表に躍り出た、あの彼ですから。大分、大きくなってました。
余談ですが、わたしの初めてのジャパンプレミアは『ルーム』でした。トーホーシネマズ 六本木。
そして母親役はジュリア・ロバーツ。わたし的にこの役、ジュリア・ロバーツぢゃないよな感がありましたが…。でも悪くはないのよ。
他にも、姉役のイザベラ・ヴィドヴィッチ、同級生役のノア・ジュプ、エル・マッキノン、ミリー・デイビス、校長役のマンディ・パテンィキン、担任役ダヴィード・ディグス、みんな素晴らしいのだ。
友達って、簡単ぢゃない。
時には傷つけることもあるかもしれないけど、素直になれて…、許せて…、分かり合える。
最初は外見が普通とは違う主人公オギーを虐めて、からかって、ハブにしていた同級生も、彼に接し、彼の内面を知り、打ち解け、分かち合い、協力し、仲間になっていく、あの臨海学校(?日本で言う所の)あの喧嘩のシーンなんかいいよね、そんで、あの後、みんなで川を見つめるあのシーン…😭😭😭
友情っていいよな、って。
全部のパートがいい。何度も書くけど、コレ、脚本がまぢいい。それに尽きる。
【80点】
20187.14 トーホーシネマズ 西新井
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