Kuri

ヒッチコック/トリュフォーのKuriのレビュー・感想・評価

3.8
まさか対談本が映画化?
"映画術"はパラパラ見た作品を眺める程度ですが、この作品は楽しめました。

今から考えるとこの時ヒッチコックは傑作群を撮り終え、映画監督としてはキャリアハイを過ぎています。ただ、同じ作品でも見方を変えれば評価も変わる。
ビーチボーイズ"ペットサウンド"がリリース当時はパッとしなかったように、"めまい"も商業的にはイマイチで、ヒッチコック自体もテレビで滑稽に振る舞う叔父さんであったわけで。
それを神格化する最初の一歩がこの本にあったことは疑いようがありません。
歴史的な意義でも切り口はいくらでもあるなーとあらためて。

"サイコ"、"めまい"はもちろん、"間違えられた男"が見返したくて堪らなくなりました。面白かったです。
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