スコセッシ監督作のマフィアもの。
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシとメインだけでも豪華な出演者が揃うまさに大作。マフィアのヒットマン役がロバート・デニーロで、彼の目を通して半世紀にも渡る裏社会の男たちの生き様が描かれている。
三時間を超える大作だけどテンポが良く飽きなかった。体感としては二時間くらいかな?マフィアものだけにやってる事は壮絶だけど音楽も軽快に流れており陰惨さや暗さは全く感じない。むしろなぜかノスタルジックな気分にさせてくれます。
裏社会な野郎どものドラマと平行してアメリカの戦後の歴史が語られており、ケネディやニクソン、キューバ危機なんかが背景にあったりするのも特徴的。この時代、殺しも証拠隠滅もえっらい大雑把で大らかだったんだなぁ。いや、やってる事は恐ろしいんだけど。
メインの出演陣の演技は流石で、その演技だけでも観る価値はある作品だと思う。この映画がスゴイのは絶頂を極めていた男たちがやがて没落してヨボヨボのジジイになった後のことまで描いていること。ムショの様子はさながら老人ホームみたいで笑える。
途中である主要人物が殺されるんですが、あの人はイイ時期に死んだのかもな。
僕はネトフリで観たんですが(ほぼコレ目当てに入ったようなもの)コレって映画館で観たかった。出演者も映像も実にゴージャスそのものでこれぞ映画!って感じだったから。うちみたいな田舎では上映してくれないんですよねぇ。
その代わり配信で観れるってことは三時間オーバーの作品でも途中でトイレ休憩を入れたりする便利さはあったかな。それにしても劇中のアル・パチーノが美味そうにアイスを喰ってたのが印象的だった。