ぬまつ

ノクターナル・アニマルズのぬまつのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.0
試写会にて鑑賞。

オープニングで度肝を抜かされ、エンディングで肩を透かされる作品です。
オススメは、絶対にしない。でも、けっこう好き。

一番に誰もが共感できるところでは、演技合戦のレベルの高さは間違いない。特に小説の中の男3人。
チョイ役も地味にすごい役者を持ってくる。
ジェナ・マローンなんかいい味出してた。

小説の中の話だけで2時間の一本の映画を作っても相当面白いと思います。
どうせ死ぬんだからと法を破った刑事が見事。かっこいい。
そしてジェイクの終わり方が絶妙。

メッセージ性はすごく詰まっている作品だと思います。現実の主人公スーザンに対するメッセージ性がね。
過去のあの型にハマった失敗とか、現在の孤独とか、切なくて恐ろしくてしょうがない。

ラストはいったい何だったんだと思いますが、後からゆっくり考えると、いろいろな解釈ができるラストであり、面白い。
スーザンにとっては嫌な終わり方だろうな。そういう意味では、やっぱり復讐なのかな。

最後に注意書き。中盤、めちゃくちゃ視聴者がビビるところがあります。
静かなシーンに急にあの0.1秒の仕掛けは本当にビビった。
ぬまつ

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