Hondaカット

20センチュリー・ウーマンのHondaカットのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.1
83点。最初の3カット位でこの映画は絶対面白いと確信し、最後の3カット位はとても素晴らしい余韻で終わってくれる。そういう映画的センス溢れる作品。

デジタルで撮影だろうが、瑞々しいシーンの数々が印象的。凝った絵作りというより、語り口に合った構図とライティングが、非常に映画的。フィルムトーンだけが映画ではないのだ。

個人的には『人生はビギナーズ』の方が傑作だと思う(その年のベスト1にした)が、自分の家族という最もパーソナルな部分で映画を作りつつ、そこに普遍性を見いだし、観客の琴線にも触れるという作風は、正直うらやましい。

タバコは身体に悪いと言われても「私の時代にはスタイリッシュなものだった。だから私には良いの」と言い放つアネット・ベニングは、やはりとても魅力的でした。
Hondaカット

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