ナツミオ

青い山脈のナツミオのレビュー・感想・評価

青い山脈(1949年製作の映画)
4.0
Amazon prime鑑賞
原節子の意欲と情熱あふれる教師役が輝くオーラ満開の名作‼️
初見で原節子主演なので鑑賞。

レストア版ではないので映像は少し古さを感じるが音声は聞き取りやすかった。

戦前の古い封建制度が廃止され新しい時代の幕開けに若者たちの自由と生きる喜びを謳い、多くの人々の共感を得て、主題歌と共に大ヒットした作品。主題歌は今も歌い続けられる名曲。

1949年日本作品(東宝)モノクロ
監督・脚本 今井正
脚本 井手俊郎
原作 石坂洋次郎『青い山脈』
音楽 服部良一
撮影 中井朝一
主題歌:「青い山脈」
作詞・西條八十作、作曲・服部良一 歌・藤山一郎、奈良光枝
劇中挿入歌:「恋のアマリリス」
作詞・西條八十 作曲・服部良一
歌・二葉あき子
出演 原節子 木暮実千代 池部良
伊豆肇 龍崎一郎 若山セツ子 立花満枝 山本和子 杉葉子 三島雅夫 田中栄三 島田敬一 藤原釜足 生方功 三田國夫

(あらすじ 週刊ザ・ムービーより抜粋)
地方都市の高校に、寺沢新子(杉)という女生徒が転校してくる。彼女は、よその町の高校に通っていたが、ラブレターを貰ったため"ふしだらな子“という噂がたち転校してきたのだ。
そのことを知った同級生の1人が偽のラブレターを新子に送り、新子は英語教師の島崎雪子(原)にそのことを訴える。しかし、いたずらの首謀者・松山浅子(山本)は級友のふしだらなところを正すのは義務であると自らの正当性を主張し、他の生徒や父母の多くも浅子に同調し、新子と雪子は孤立する。
それでも新子のボーイフレンドの六助(池部)、雪子に好意を持つ校医の沼田(龍崎)、雪子の教え子・笹井和子(若山)の姉で芸者の梅太郎-笹井とら(木暮)らの応援を得て、新子たちは学校側に立ち向かっていく。
結局、理事会で浅子が書いた偽のラブレターが公開され、あまりの拙さに大人たちはそんなものに振り回されたことに後悔するのだった……。

偽のラブレター
○ "恋しい恋しい私の恋人“

× "変しい変しい私の変人”


朝日新聞に掲載された石坂洋次郎原作の青春小説を今井正監督が前後編の2部作として映画化。
その後、本作含め5回映画化された青春映画の古典作品。

小津安二郎監督の名作『麦秋』と同じ年に公開され、両方の作品で主役を演じた原節子が信念に向かって奮闘する女性教師を熱演‼️

小津監督作品『お茶漬の味』で有閑マダムを演じた木暮実千代が芸者・梅太郎を気風良く演じている。

女学生役の杉葉子、若山セツ子が瑞々しい。
杉葉子の水着姿も初々しい‼️

男優陣も、
女学生・新子のボーイフレンド、六助役に池部良。
まだ初々しい感じは、まさに"万年青年”
『早春』での若夫婦とはまた違う、荒削りな学生役はまだオーラ少な目。

校医・沼田役、龍崎一郎は、最初、雪子と意見の相違でビンタされる役柄ながら次第に雪子の理想に共感し協力するうちに惹かれていく。
理事会前に、自宅兼医院での作戦会議シーンはワクワクさせる!

そして、終盤の理事会シーンは、さながら"裁判劇“の様相。
理事会として、生徒・浅子か教師・島崎のどちらの意見を推すか⁈

ラスト、皆で海岸へサイクリングし沼田の唐突な言葉に一同唖然なシーンに笑ってしまう‼️

続編も原節子ファンとしては、見逃せない⁈
と思ったら続編もくっついていたみたい⁈
2時間49分でした‼️


忘備録
【役名と俳優名】
島崎雪子:原節子
梅太郎(笹井とら):木暮実千代
金谷六助:池部良
ガンちゃん:伊豆肇
沼田玉雄:龍崎一郎
笹井和子:若山セツ子
駒子:立花満枝
松山淺子: 山本和子
寺沢新子:杉葉子
井口甚蔵:三島雅夫
武田校長:田中栄三
八代教頭:島田敬一
岡本先生:藤原釜足
田中先生:生方功
中尾先生:三田國夫
易者:長浜藤夫
松山浅右衛門:河崎堅男
与太者A:津田光男
与太者B:堺左千夫
百姓:花澤徳衛
高校生:神山勝、河合健児、今泉廉、岡部正、石田鑛、近藤宏、市村智三郎
野田アツ子:岩間湘子
田村静江:江幡秀子
女学生:田上末子、鏑木ハルナ、島村芳子、日高あぐり
看護婦:上野洋子
小野先生:諏訪美也子
白木先生:原緋紗子
北原先生:飯野公子
弥生の女将:浜地良子
弥生の仲居:出雲八重子
栄屋の婆や:一色勝代
芸者:高野千代、川久保トシ子
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