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レディ・バードのhi1oakiのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.0
映画版「ゴーストワールド」みたいな、アメリカの地方都市や郊外の若者の、第三者から見れば何も起こってない話って面白いんだよね。大人になってから思い出す、そんな時代もあったよねったいう人生のプリークエルみたいな話。
本来、高校生の恋愛話なんて当事者達以外にはたいした意味なんてなくて、そんなものが真剣に映画化されて、イイ大人が泣ける泣ける言ってるのは異常。
そんな若い男女の恋愛話はこの作品の中では“痛さ”を演出するエピソードのひとつに過ぎない。それよりも家族や故郷とのツンデレイチャイチャにグッとくる。
家族にまで自分を“レディバードって呼んで”なんて言っちゃったり、周りにどう見られるかで友達を選んでしまったらする主人公の痛さ。青春映画では痛ければ痛いほど成長が尊くなる。
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