まめまめちゃん

レディ・バードのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.0
すみませんが甚だ違和感。いろんなところが引っかかってついていけませんでした。すごく楽しみにしてたのに残念…
でも、この映画がすごく刺さる時もあるんだろうなとはすごく思いましたよ。

田舎の学校内のアレコレは田舎あるあるでよくわかります。
この主人公の自称レディ・バードが、NYの大学に行きたい行きたい言う割にロクに勉強もしないで夢ばかり見ている様子には心当たりもありわからないでもない。誰も知ってる人のいない大都会にはなぜか幸せが待ってる気がするのもわかる。

でも、欲望のままに人も自分も傷つけたり大切なものを蔑ろにしたり、どうでもいいことに執着したりする様子と、それを許してくれている(というか結局放置してる)周囲がぬるくてイライラ!高校生ってもっと他人に厳しいし、本当に思っていることこそ口にしない小賢しさがある。このお母さんだってお金がない、忙しい、こうあってほしいと訴えるだけでは人を説得できないこともわからないのかしら。これでは手紙を書き上げることなんて無理でしょ。結局夫が間をとりもつほどこじれるなんて子供みたい。

そしてそんな親にありがとうなんて、本当にわかって言っているのかしらと。ホームシックじゃないか?なんて勘ぐるわたしの気持ちを綺麗に包んで「良い話」にできているのはやはり、シアーシャ・ローナンが24才だからではないかなと。「ブルックリン」では既婚者までやってるし、私の中で彼女はもう高校生ではなかったのが何よりの違和感でしょう。