たいてぃー

クライムスピードのたいてぃーのレビュー・感想・評価

クライムスピード(2014年製作の映画)
3.3
アルメニア出身のサリク・アンドレアシアン監督作で、1959年製作の「セントルイス銀行強盗」のリメイク。正統な強盗アクションもので、好感が持てる。
特に、兄役のエイドリアン・ブロディが弟想いの気が弱い悪人を熱演。オスカー俳優の面目躍如と言ったところか。刑務所内でのカマ掘りを吐露するシーンやラストの自らを犠牲にして、弟を助けるシーンが、印象深い。
ただ、銃撃やヘリコプター落下は、ちょっとやり過ぎか?ハリウッド映画の模倣なんだろうけど。強盗仲間の黒人が言う、銀行がアメリカ人を不幸にした、だから銀行を襲うってのは、セリフとしてちょっとクサイ。貧困層の嘆きなんだろうけど。
リメイクでもあり、懐かしさを感じた作品。この監督の次回作も期待できそう。